あんなふうになれたらな…憧れと欲望とマーケティング。

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マーケティングと“なりたい自分”
について、お話します。

 

私たちは、今
いろいろなコンプレックスを持って
生きています。

 

生きてきた中での恥、劣等感、不安、
罪悪感、不愉快な思い、恐怖…など
いろいろな苦痛を持ちながらも、

 

避けたり、弱めたり、見ないようにして
自分自身をいろいろな苦痛から守りながら
気持ちを安定させながら、生きています。
(専門用語では防衛機制といいます)

憧れの人?

「あんなふうになれたらなぁ」
「こんなふうにできたらいいなぁ」
今の自分にはない優れた能力を持つ人を
うらやましいと思ったり、
ああなりたいと憧れたりしますよね?

 

他人に憧れたりするのは
劣等感や不満を解消するために起こる
ありふれた感情なんですが…

 

なりたい自分を、他人に重ねて
真似ようとしたり、同じだと思い込む
「同一視(どういつし)」を
ご存知でしょうか?

同一視(同一化)とは?

同一視は
受け入れがたい感情や欲求から逃げて
自分自身を守るためにします。

 

理想とする他人に自分を重ね合わせ、
自己評価を高めて、
他人の状況なのに自分のことのように感じ
自分自身を守るのです。

 

自分にない優れた能力や名声を持っている
他人を真似て、自分も同じようになれる…
とか、
なりたい憧れの他人に自分のことを重ねて
自分のことのように考えたりする…。

 

同一視することで
自分イコール優れた他人と考えたい、
…同じと思っちゃうってことです。

 

同一視は、ヒトの防衛本能。
欲求が満たされないイライラや葛藤を
鎮めようとする自己防衛の一種。

 

ですから、誰でもハマる可能性あり。

マーケティングと同一視

同一視は、マーケティングでも
頻繁に使われる手法のひとつです。

 

たとえば…

 

人気の芸能人やモデルに憧れる人に
この商品を使えば「なれますよ」的に
広告されていたり…

 

痩せたい人に
有名人がダイエットした姿を見せ
「痩せられますよ」的に
広告されていたり…

 

自分もああなりたい!なれる!と、
憧れる気持ちやコンプレックスを
刺激してくるわけですね。

 

他人を真似ることで
自分も良くなると感じさせられ、
商品を買ったり、会員契約したりします。

 

「こんなふうになれますよ、あなたも」
という広告は
同一視を使ったマーケティングです。

 

あ、決して悪いことではないです!
憧れの人のようにキレイになったり、
ダイエットすることも良いことですから。

 

…と、こんなふうに
憧れる気持ち、欲、向上心と
マーケティングは深くつながっています。

 

……………………………………………

 

知っていても、わかっていても、
「同一視」は無意識に使ってしまうもの…

 

同一視は、自分を守るものでもあるし
悪いことばかりじゃありませんからね…。

 

ただね…
お金が欲しい!たくさん稼ぎたい!なんて
欲望に火が付いてるときには
「同一視」してないか
気を付けてくださいね。

 

ヒトの本能を購買意欲に変えるのも
マーケティングですから…。

 

……………………………………………

 

身近なマーケティングについて
シンのマーケティングでは書いていこうと
思っています。

 

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稲森 シン

マーケティングを身近に感じてもらえるように話したい、元広告業界人・現プロデューサー。「むずかしいことをやさしく」を心にマーケティングについて発信していきます。